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日本には北海道にのみ自生するウコギ科の植物エゾウコギ |
エゾウコギは読んで字のごとく蝦夷(=北海道)に生育する五加(ウコギ)という意味の名で、生育はシベリアのアムール河中流地域と樺太、中国の黒龍江省、吉林省、遼寧省、日本では北海道の北見、帯広、日高山系、摩周湖や阿寒湖などの東部に分布し、成長すると2〜3メートルの高さまでなるウコギ科のウコギ属に分類される落葉灌木です。
ウコギ科の植物には生薬として使われているものが数多くあり、その代表的なものが、高麗人参(朝鮮人参)です。 |
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エゾウコギの茎には斜め下に向かって生えている鋭い刺(とげ)があり、鳥や蛇なども寄りつかず、「トリトマラズ」「ヘビトマラズ」という異名さえもっています。
北海道開拓民にとってはやっかいな植物で、刺のアル茎や地下をはりめぐる根は駆除に苦労したようです。焼き払っても地下茎が残っていればすぐ芽を吹いて再生するからです。 |
また北海道の東部といえば夏と冬の寒暖の差が60℃以上にもなる厳しい自然形態を持つ厳寒の地です。このような厳しい自然の中で自生しているエゾウコギは他の植物にはみられない優れた代謝能力があると考えられます。
| 摩周湖、阿寒湖、屈斜路湖を擁する北海道東部は寒暖の差が60〜70℃もある厳しい所です。その北海道東部の原生林にエゾウコギが自生しています。 |
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エゾウコギはロシア、中国を中心として研究がすすめられその結果、数多くの論文が発表され、専門書も出版されてエゾウコギ研究は今も続けられています。
1980年のモスクワオリンピックでソ連の選手がすばらしい成績をだし、活躍の陰にエゾウコギあり、と関係者の間では大きな話題となりました。
同年イギリスの老人医学の権威、ステファン・フルダー博士が、科学雑誌『ニューサイエンティスト』にエゾウコギの解説を発表して、西側諸国の関心が一気に高まったのです。
ゾウコギはそれ自体がドーピング(禁止薬物)にならないということでスポーツ関係者の注目を集めていきました。
日本選手が活躍した冬の祭典、長野五輪でも金メダルに輝いたスキージャンプ陣、スピードスケート、スキー複合の選手たちもエゾウコギを飲用していました。 |
ロシア・中国からだいぶ遅れて研究が始まる
北海道にエゾウコギが自生しているかどうか原生林に入ってその植生を調査し始めたのは、1973年のことでした。
北海道大学農学部・薬学部、道立衛生研究所によって北海道東部地方で行なわれ、美幌地方に生育していることが認められ、「ペニシリン依頼の世紀の発見」として、専門家からその努力と高い価値を賞賛されました。
これにより北海道エゾウコギの研究に本格的に取り組むことになったのです。 |
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この研究は、当時の北海道衛生部薬務課、道立衛生研究所、北海道大学薬学部、北海道生薬公社、ヤクハン製薬株式会社研究室がプロジェクトを組み、産学官共同研究システムでスタートしました。
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